アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬の服用から数分?1時間後に鼻汁過多、鼻閉、喘息発作が起こる。成人喘息患者の約21%は誘発試験でアスピリン喘息を起こしたとの報告がある[10]。この反応はアレルギーによるものではない。COX阻害によるロイコトリエン代謝経路に傾くためにおこる代謝性疾患である。そのためCOX2阻害薬にすると発生率が低下すると考えられている。しかし、COX2阻害薬も他のNSAIDsと同様、喘息患者には禁忌となる。そのためロイコトリエン拮抗薬が用いられることが多い。鼻茸や嗅覚低下を合併することが多い。
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運動誘発性喘息 [編集]
健常者では運動によって気道の径が変化することはないが、喘息患者の場合は運動によって気管収縮が誘発される。特に、運動によって臨床的な症状が出現する場合を運動誘発性喘息という。ロイコトリエン拮抗薬が効果的である。
吸入アレルゲンによる喘息 [編集]
吸入アレルゲンに対して遅発性喘息反応が起こることがある。曝露後、数時間から数日間気道過敏性が亢進するのだが、詳細な機序は不明である。過敏性肺炎とは異なり1型アレルギーである。
咳喘息 [編集]
咳喘息(cough variant asthma; CVA)の症状は、慢性に咳が出る(8週間)。呼吸困難・喘鳴はない。気管支拡張薬が有効。
気管支喘息と鑑別を要する疾患 [編集]
慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease; COPD)
気管支喘息と同様に特に感冒罹患時に喘鳴、呼吸困難をきたすことがある。気管支喘息よりも気管支拡張剤に対する反応が悪く喫煙との関連が深く、また高齢者に多くみられることが異なる点である。
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(Allergic BronchoPulmonary Aspergillosis; ABPA)
気管支喘息患者の1%程度にみられると報告される。真菌の一つであるアスペルギルスに対するアレルギーによりおこり、喀痰中の粘液栓、中枢性気管支拡張、X線写真における肺浸潤影などを特徴とする。ロイコトリエン拮抗薬との関連が指摘されている。
アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグストラウス症候群)
気管支喘息患者の5000人に1人程度に発症すると報告される。病気の本体は全身の小動脈〜細動脈の炎症(血管炎)であり、発熱、手足のしびれ(末梢神経炎)、筋肉痛、関節痛など多彩な症状を呈する。一過性の肺浸潤影が認められることもある。
ブロンコレア(気管支漏)
卵の白身のような外観を呈した喀痰を1日に100ml以上、難治時に喀出する病態。患者はかなりの苦痛を伴うがほとんどの場合心理的なものと判断され、診断も治療も受けられず難治化していく。専門医による適切な診断と専門医の下での治療が必要。喘息にブロンコレアが合併すると難治性喘息に移行する事が多い。